という記事を読みました。
多くの社員が問題を抱えるのは、日々のバランスにおいてであって、まとまったバカンス付与はそれを何も解決しないと述べています。
それよりも、働く時間や場所を柔軟にすることのほうがはるかに、社員の多様なワークライフバランス需要に応えることになり、各人の事情や志向に合った働きやすさを提供することにつながるというのが、執筆している社長の信念であり、かつ、それを実践されています。
ただし、柔軟と不規則は異なると釘もさしています。何時から何時まで出社しますと社員に決めさせたら、毎日それを守ることを義務づけることは業務上大切だと述べています。
また、業績をあげることができない社員に用はないとも示唆しています。
ちなみにウチではカンボジアの労働法にきっちり従って年次有給休暇を与えていますが、取得については義務付けも制限もしておりません。
社員によってはチョコチョコ取りまくるし、社員によってはまとめてドーンと取るし、消化しないままになるときもあります。
また、休暇取得にあたっては何日前までに申請することが望ましい、と規則のどこかに書いておいてありますが、まぁここはカンボジアですので守られるはずもなく、ほとんどみんな思い立った瞬間に休んだり早退したりします。
それを前提に会社の体制を構築することが最も現実的であり、これはリンク先の先進国とすこし事情がことなる点です。
そこへ日本人の働き蟻精神を叩き込もうとかいうのは百害あって一利なしです。カンボジア人はサービス精神旺盛ですのでその場では相手の顔を立てて従いますが、長期的にはそれを負担に感じる分、それを暗に強いる企業に勤めつづけるモチベーションは殺がれると考えねばなりません。
できれば何日前までに申請してね、というのは、たぶんウチの規則のなかで唯一、罰則のないルールだとおもうのですが、そういう罰則のないルールはモラルハザードの蟻の一穴であると知りながら入れてしまっているあたりに、働きたい日本の私がはしなくも反映されてしまっているとはいえるかもしれませんが…。
とはいえ、気が向いたときに休むこともできないのが先進国って、それってよく考えたらぜんぜん先進じゃなくね? いわゆるGDH(グロスドメスティックハピネス)的な意味で…? とおもったりもします。
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