2014年7月6日日曜日

カネを惜しむように言葉を惜しむ、の本当の意味

日本に住む日本人、または日本から海外に来て間もない日本人を見分ける最も簡単な方法は、発する言葉の9割がメタで、本筋は1割という特徴だとおもう。

会話とは1文字いくらの着払いで相手にコストを強いてるのだという思いやりがない点である。

もちろん日本に住んでても海外との付き合いが多いひとはそのへん肌でわかっていることが多い。
逆に、海外長い日本人からそのような扱いを恒常的に受けているのなら、あなたはそのひとからよほどもたれかかられているか、あるいはバカにされているのである。

カネを惜しむように言葉を削れとの格言は、むしろ相手側の認知コストのことと知るべきだと僕は解釈しています。
そのうえで、コンテキストリッチでない関係性を考慮し、本筋については丁寧に説明すること。本筋以外を混ぜて混乱させないこと。そもそも論から入って自己満足にひたらないこと。乙論併記して自己防衛に走らないこと。メタな視点がつい発言ににじみ出てしまう賢さを隠しきれない俺カッケーみたいな自己陶酔をおっぴろげないこと。これらの自制的理性を働かせた上で必要に応じ本筋の語数を増すことが非常に本質的に大切です。

その認識と理性を持つことが異文化コミュニケーションに携わる者の資格の9割といって過言ではないでしょう。