2014年7月3日木曜日

InDesignファイル内のテキストを全書き出ししてくれるプラグイン「TextExporter」

DTP屋として日々生活していると、InDesignファイル内のテキストをまとめて全書き出ししたい、といった気持ちになることが多々あるものですが、InDesignの標準機能では、ストーリーごとの書き出ししかできません。

しかし当然こういうありがちな要望に対しては、すでにどこかのどなたかが有難いプラグインを作成してくださっているわけです。

この「TextExporter」は、Win・Macの各バージョンのInDesign・InCopy対応のプラグインで、英語ですが、実際にCS3とCS5(ともにWin版)で試したところ、和文もなんら問題なく書き出しすることができました。

書き出しの設定は、ダイアログボックスでかなり細かくいろいろ指定することができます。プレーンテキストへ書き出すだけでなく、RTF・InDesignタグ形式への書き出しが可能です。

TextExporterの操作画面

https://www.rorohiko.com/wordpress/indesign-downloads/text-exporter/

この手の、スクリプトでちょちょっと作ってみました的全テキスト書き出しツールでは、えてして、順序がぐちゃぐちゃになってしまいがちです(たぶん内部ID順)。本当はやはり、上から下へ、左から右へ、書き出されてほしいものです。このプラグインはさすがそこもちゃんとしています。かつ、「上から下へ」と「左から右へ」のどちらを優先するのかも指定することができます(ダイアログボックスのいちばん上)。

ただ、文書ファイルによってはエラーが出たり、InDesignが落ちたりします…。CS3からの書き出しが失敗した文書ファイルについては、CS5で開いてもやはり失敗します。
どういうときにそうなるのかは、調べきれていません。

よって、このプラグインで書き出しできなかった文書ファイルについてのみ、このプラグインを利用せず、従来どおりストーリーごとに書き出しまたはコピー・ペーストが必要となります。

また、テキスト書き出しすると、一部のテキストフレームの内容が抜けたりします。これは、RTF書き出ししたときにRTF上で別テキストフレームとなるようなテキストフレームについて起こります。アンカーしているテキストフレームすべてについて起こるというわけでもなく、これも正確な条件を調べきれていません。

よって、書き出し後、ヌケがないかどうかを目視でチェックし、ヌケがあったら、そのストーリーについてのみ手作業で書き出しまたはコピー・ペーストする工程が必要となります。

しかし多くの文書ファイルは問題なく書き出しができますので、たいへん便利であります。

日本語圏では紹介されている様子がないので、紹介しておきます。

なお、.txtのエンコーディングはSJISとなります。

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