以前、僕は、Tim Ferrissの『The 4-Hour Body』に従ってslow-carb dietを3ヶ月ほど実行したところ、体重が6 kgほど減りました。
が、米を食わない生活は食費がかかって仕方がない、との妻からの苦情により、中断を余儀なくされました。
今はまた米を食っているため、ブクブク太っております。
このダイエット法の要点は次のとおりです。
・すべてのカロリーが同等なわけではない。各食品のグリセミックインデックス(単位摂取量あたりの血中グルコース増加速度)、ひいてはグリセミックロード(グリセミックインデックスに摂取速度を乗じたもの)によって、肥満に与える影響は異なる。
・その理由は、血中グルコースのスパイクはインシュリン分泌のスパイクを招くからである。インシュリンの最大の機能のひとつは、脂肪細胞に対して、グルコースを取り込んで脂肪として貯めこむよう指示することである。
単に炭水化物を抜くlow-carb diet、ないしは糖質制限ダイエットは、最近割と知られるようになりましたが、実行してみた人々が当然口々に言っているように、身体にエネルギーが与えられず、日々の業務に支障をきたします。
炭水化物すべてを抜かなくても、グリセミックインデックスの高い、白い炭水化物と砂糖を抜くことで、ダイエット効果が得られるというのが、slow-carb dietの理屈です。
この本にはほかにもさまざまなやせるテクニックが満載で、僕は上記タイエット実践中、それらのテクも極力、カンボジアで手に入る限りの手段を用いて、あわせて実践しました。
私以外のデブの皆様も、ぜひ試してみられるとよいとおもいます。
この本が日本語に訳されていないのが残念ですが、手法のエッセンスは彼のブログなどにも掲載されています。
そんな彼が先日シェアしていたのがこの記事です。
痩せるダイエットに関しては、過去数十年にわたり、数多くの研究が世に出されてきましたが、にもかかわらず、こうすれば痩せるという決定的なコンセンサスはいまだ得られていないのが現状です。
こうした現状を打開するために、ともにファインマンを尊敬することで意気投合した二人が、これまでの一研究あたり数十万ドルの補助金では不可能であったような意欲的かつ最終的な栄養学的実験を可能とするべく、一研究あたり数千万ドルの支援を、世界最高の栄養学者たちに対して行う団体を創設するに至るまでと、その現状に関する記事です。
創設者や、参加研究者の一部は、
・すべてのカロリーが同等なわけではないこと
・肥満の進行度は個別のインシュリン耐性に依存すること
といった知見を、過去の論文群の徹底的検討や、自身の研究により得ていますが、この説に同意しない、従来説を支持する学者であっても、カネに糸目をつけない実験によって最終解答を出すことをめざすならば、このイニシアティブからの支援を受けることが可能であり、現に受けています。
栄養学界のマンハッタン計画ともよべるこの取り組みが、この世からデブを滅ぼし、各国政府の健康保険支出を激減させ、多くの医者を失業させる日が、一日も早く来ることを願います。
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