プログラミング経験のないひとを社長とした場合、会社が今後たたかうことはかなり難しい、という理由を多岐にわたり具体例とともに挙げた記事を読みました。
同感です。
仕事のできないひとをトップに据えた会社は滅びます。
急速にせよ緩慢にせよ。
もし滅ばないようなら、その国が滅びます。
急速にせよ緩慢にせよ。
これは異論の出にくい部分ではないかとおもいます。
問題は、現代において、企業にとって最も重要な仕事とは何でしょうか、ということでしょう。
それは技術、とりわけIT、なかんずくプログラミングに他ならない、というのがリンク先の主張です。
社長が日々コードを書けとまでは言わないまでも(ザッカーバーグは今でも書いているそうですが)、コーディングの経験がなければ、会社が戦略の武器とするソフトウェア環境は、彼にとってまったくのブラックボックスです。どれを採用すればいいのか? 他人に聞かなければなりません。聞いた答えが信用できるかどうか? プログラミング経験がなければ、何か別の手段で判定しなければならなくなります(呑ませるとか)。決断に遅れが生じるのみならず、それは社長自身の決断とはいえず、社長のビジョンと整合している保証もなく、その正しさに社長が確信を持てません。カスタマイズについても同様です。
リーダーシップとプログラミング。両方を兼ね備えた社長は、リンク先で示されているとおり、あらゆる面で最強です。
たいていのひとはもちろん、現時点でどちらかしかできません。あるいはまだどちらも未経験です。
どちらを先に学ぶのがよいでしょうか?
僕はプログラミングだとおもいます。
なぜならばプログラミングは、リーダーシップとマネジメントを学ぶモデルとしても最適だと考えるからです。
会社のビジョンとしくみは、ソフトウェアを作るように作るのが、最もアンビギュイティがないと感じます。
クラスを設計してカプセル化し、インタフェース定義することは、まさにデリゲーションに通じます。
コールバックのフックをどこに入れるかを考えることは、企業の報告連絡指示系統の設計にそのまま使えるスキルです。
そして、リーダーシップを培ううえで最も役立つ枠組みとして、MVC(モデル・ビジョン・コントロール)を挙げることができます。
Mだけの社長は、単なる職人です。
Cだけの社長は、社長の器ではありません。
Vだけの社長は、忍者ハッタリ君です。
独立した企業は、つねにMVCが揃っていなければなりません。
プログラミングを経験するなかで、実地にMVCを学び、それを実践することにより、社長は会社にMVCを正しく効率よく適時に実装することが可能になるでしょう。
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