ウチは社内共通語はクメール語です。
そうあらねばならないというのは僕の強い信念です。日系他社さんを他山の石として
これは、中国の日系他社さんの現場を見させていただいたときに感じたことを他山の石としていることでもあります。
中国のその会社さんでは、中国人トップが日系パブあがりのおねいさんでした!
さまざまなスキルや人徳を備えているであろう部下の中国人たち。
日本語ができないという理由だけで、トップにはなれません、と宣告されているのです。
あまつさえ、いきなり日本人が飲み屋から引っこ抜いてきたオキニのねーちゃんの下で働かされているんです。
そのねーちゃんが、もしかしてひょっとすると、入社後がんばって、その会社の業務や技術要素に精通している、という可能性だって、ゼロではありません。
しかしそれは、部下とされてしまった中国人たちのほうがはるかに蓋然性が高いことであることはいうまでもありません。
哀れです…。
そういう会社は、外国語をできない社員にとって、まったく夢がありません。
自分の将来像を描けません。
そういう職場でがんばって働こうという気にはなりません。
その会社のお客様たちの夜の性癖についてならば、そのねーちゃんのほうが、それこそ入社前から、部下たちよりも知り尽くしているかもしれませんが…。
仕事にはあまり関係ありませんね。
※それを仕事に結びつけていこうとする日本人は、カンボジアにも中国にもいるので気をつけないといけませんが。
味の素さんに感銘を受けて
また、昔むかし、味の素さんのカンボジアの現場に入らせていただいていたときに感銘を受けたことを丸パクリしているだけでもあります。
当時の味の素カンボジア事務所さんは、トップがタイ人で、日本人もタイから派遣されてきた方々でしたが、そこでは、日本人もみんなタイ語をしゃべっていました。
英語を責任者層共通語とすれば、責任者を、すごく浅い、かつ基本的に間違ったプールから採るはめになる
※「リーダー」という用語はカッコ良すぎ、とくに若いひとにとっては権力のイメージと結びついているので、当社では用いません。かわりに、リーダーとしての責任を自覚してもらうために、「責任者」という用語を用います。社内共通語が英語だったり、トップの日本人がクメール語できなかったりして、それでいて
「人件費が~」
「人材が~」
とぼやくのはおかしいですね。
だってどこの国だって、そこのひとの多くは英語も日本語もできないのです。
しかも、日本を振りかえってみてもわかるように、言語習得を好きでそっちへ進むタイプというのは、姉御肌のタイプとか体育会系のタイプとは真逆ですよね。
ですので、外国語できる人間は責任者には向かないとかんがえるべきです。
外国語できる人間を責任者格にすえるというのは巨大な誤りだと僕は考えています。
スーパーマンを避ける
もちろんまれに、どちらもできるスーパーマンもいます。
が、スーパーマンを探すのは、人材募集においてもっとも避けるべきことであることは言うまでもありません。
スーパーマンに頼ることは、企業経営でもっとも避けるべきリスクです。
もちろん、外国語できる人間は責任者にしない、といえば逆差別になりますので、当社でも、そういうことにはしていません。
外国語ができて、責任者にも向いている社員がいれば、よろこんで責任者になってもらいたいと考えています。
英語を学ぶな、現地語を学べ
クメール語を社内共通語とするほうが万事うまくいく、というのは、なにもカンボジアに限ったことではないと考えています。
それは、僕がこれまで読んだいろんな本や記事からもいえることです。
社内共通語=上から下まで現地語
を実践する場合、当然、トップになる自分も、現地語をしゃべれる必要があります。
自分だけ偉いから英語でいい、
日本語でいい、
なんてのは社内共通語とは申しません。
英語を学ぶ?
そんなことより、どこか国を決めて、その国の現地語を学ぼうよ。
そんなん潰しがきかない?
他の国で使えない?
英語だったらどこの国でもそこそこ通じる?
そんなこと言ってる人間は、その国では本当には歓迎されませんよ。
英語は、どこの国でもそこそこしか通じません。
なぜなら、どこの国でも、全員が英語をできるわけではないからです。
いくらあなたが英語をペラペラになっても、それはかわりません。
相手はナンチャッテ英語、あるいは英語ゼロのひとがほとんどなのです。
英語ペラペラのひとだけを相手にする?
英語ペラペラでないひととはそこそこの意思疎通でしょうがない?
そんなことで仕事が回るとおもっているなら、考えなおしたほうがよいでしょう。
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